普段、無意識にしてる呼吸を少し意識することで、からだに良いことがたくさんあります。
緊張したとき、眠れないとき、不調を感じる時に少し呼吸の仕方を意識してみてはいかがでしょうか
呼吸の仕方ひとつで、ストレス発散にもなり、心やからだを落ち着かせることができます
Contents
呼吸について
私たちは呼吸をすることで、体内に酸素を取り入れ、
吐くことで、不要になった二酸化炭素を排出しています。
そして体内に取り込まれた酸素は、血液に乗って全身へと届けられます。
呼吸は自律神経で支配されているため、 ストレス緩和には呼吸の仕方が重要になります。
自律神経は、自分でコントロールすることはできませんが、 呼吸によって自律神経のバランスを整えることができます。
腹式呼吸(丹田式呼吸法)
しっかりと呼吸ができていればリラックスし、心身ともにコンディションが良くなります。
健康で、疲れ知らずの身体をつくる呼吸には、腹式呼吸 (丹田呼吸法) がおススメです。
腹式呼吸で自律神経のバランスを整えることで、体温が上がり、免疫力アップなども期待できます。
腹式呼吸のやり方
①まず息を吐く(8秒目安)
口からゆっくり息を「フー」っと吐ききってください。
<ポイント>
体の中の悪いものを全て吐ききるイメージを持ち、細く長く吐く
②次に息を吸う(4秒目安)
鼻から息を吸ってください
<ポイント>
両手の平を自分の鼻の前に持ってきて、手の上にある息を優しく吸うように。
③息をとめる(3秒目安)
息を吸ったら一度、とめます。
<ポイント>
エネルギーを全身にため込むイメージで
※①~③を繰り返し行ってください。
<ポイント>
◆お腹(ヘソのあたり)に空気を入れるようなイメージで行います。
◆吸うより吐く方を長く意識してください。
◆悪いエネルギーを吐き出して、良いエネルギーを取り入れるようなイメージ
腹式呼吸の”4つ”の効果
①自律神経を整える
吸う・・・動く神経・緊張・交感神経
吐く・・・休む神経・弛緩・副交感神経
こうして緊張と弛緩を繰り返すことによって、人間が本来持つ自律神経のバランスを整えることができるのです。
②体に十分な酸素を取り入れられる
血行がよくなり、疲れにくい体を作り、脳にもしっかり栄養が届き、健康が保たれます。
③横隔膜の運動により内臓を鍛える
横隔膜を鍛えることによって、肺の動きをサポートして、呼吸が楽になります。
姿勢の改善にもつながります。
④腸内細菌のバランスを良くする
排便時に使う筋肉を鍛え、リラックスすることで、腸の蠕動(せんどう)運動が活発になります。
寝る前・起きた時・ストレス
を感じた時の呼吸法
状況に応じて、呼吸法を使い分けてみてください。
寝る前の呼吸法
寝る前に呼吸を整えて、ぐっすり眠りましょう。
①横になり、胸を広げるイメージで
②鼻で4秒吸う
③口で8秒吐く
目覚めを良くする呼吸
朝起きたときや、仕事中に眠気を感じたときなどに行うと、シャキッとできます。
①まっすぐ立ち、両手をおへそのあたりに
②「ハッハッハッ」とリズムよく息を吐く
~ポイント~
息を吐く方に集中しましょう。
そうすることで、自然と吸うようになります。
ストレスを感じたときの呼吸法
手でまるい穴をつくって、そこに息を吹きかけることで、呼吸を意識し、深く呼吸することができます。
ストレス発散や疲労回復に効果的です。
①顔の前で手を組む
②親指と人差し指の間を、まるい形にする
③まるい穴に口をあてる
④大きく息を吸う
⑤息を吹き込むように吐く
まとめ
腹式呼吸は、いつでもどこでも手軽に行えます。
自然からのエネルギーを得るようなつもりで、イメージを働かせながらおこなうと更に効果的です。
アスリートは、試合の大事な場面でも最高のパフォーマンスができるよう、腹式呼吸で心を落ち着かせているといわれています。
呼吸を意識することを心がけましょう。