読書で脳を活性化!一度は読んでおきたい夢中で読めるオススメの本20冊

良い本との出会いは、人生を変えます。

それは私たちが成長し、他の人とつながりや、より賢明になることを助けてくれるからです。

読書は、想像力が高まり、あらゆる感情を味わえ、価値観や興味が広がり、 人生を豊かにしてくれます。

新しいことを学べることだけでなく、難しい状況をよりうまく乗り切れるようにもなります

一度は読んでおきたい、夢中になって読んだ本を20冊ご紹介していますので、本選びの参考にして頂けると嬉しいです。

読書で得られる”4”つのメリット

①脳の活性化

読書は言語や感情移入に関連する脳の部分を活性化させ、 脳の神経のつながりにも良い影響を与えると言われています、

それは、本の中の景色や音、匂いなどを想像することで、あたかもそれを体験したように感じ、脳が鍛えられるからです。

②他人への理解が深まる

本を読むことで、普段なら知ることのない他人の考えに触れ、世の中に色んな物の見方があることを学べます。

読書は、まるでその登場人物であるかのように体験し、 共感を練習して育てます。
そして、想像もしなかった他人の考えに触れることができ、考え方を柔軟にしてくれるのです。

③幸福度が増す

読書は人生経験を高め、 充実感を得るのにも役立ち 、幸福度をアップさせます。

年齢が高くなるほど、読書や学ぶことを続けている人のほうが人生をより満足していると言われています。

本に没頭することは、究極のリラクゼーション とも言われており、心拍数を遅くし、筋肉の緊張をやわらげます。

④話題作りが上手くなる

好きなこと以外でも、あらゆる情報を持ち博学なので、話題作りが上手くなります。

また読書は知的な好奇心を高める作用があるため、人に興味を持つことも上手になります。

そして、相手が好きなのはどのようなものか、何を話せば盛り上がるのか、瞬時に解析する力が養えます。

言葉数も多く、相手にわかりやすく自己表現できるのも、話題に尽きない理由かもしれません。

一度は読んでおきたい夢中になれる面白い本20

気軽に読める短編集やエッセイから長編大作まで、あらゆるジャンルから特に夢中で読んだ本をご紹介します。

ステキな本との出会いが見つかると嬉しいです!

大地 (パール・バック)

【中古】 大地(一) 岩波文庫/パール・S.バック(著者),小野寺健(著者) 【中古】afb

価格:383円
(2019/8/28 14:28時点)

古い中国の物語。貧乏百姓で字も読めないが、生活の知恵を持つ働き者の王龍夫妻の成功譚。

主人公の運命の激転にワクワクし、 大地によって生きること、 富がもたらすもの、親子、夫婦、様々な関係。時代の移り変わりがリアルに読み取れます。

また人物描写も秀逸。
美しくない妻「阿蘭」の完璧さや、長男のダメさ加減。
阿蘭と言う女性への感嘆の想いが募ります。

物語に底から這いあがる力強さがあり、 身が引き締まる一冊です。

何度も読んでも、やっぱり面白い!

「大地」は一巻から四巻まであり、息子たちの代まで描かれていますが、
私のおススメは第一巻「大地(一)」です。

<内容>

革命前の中国で、大地に生きる勤勉で善良な農民である王龍とその家族の生きざまの物語。

わずかな土地を大地主の黄(ホワン)家から借りて耕す小作農の王龍(ワンロン)は、黄家の奴隷の阿蘭(アーラン)を嫁にもらうことになった。美しくはないが非常な働き者の妻を得た王龍は、子宝に恵まれ、黄家の土地を買うまでに運が上向き始めるが――。

19世紀後半から20世紀初頭の激動の中国で、三世代に亘(わた)り命がけで道を切り拓く人々の大河ドラマ。著者にピューリッツァー賞、ノーベル文学賞をもたらした世紀の傑作。

草原の椅子 (宮本輝)

草原の椅子 完結上下巻セット【電子版限定】【電子書籍】[ 宮本輝 ]

価格:1,152円
(2019/8/28 14:31時点)

中年二人の友情物語を軸に、夫婦、親子、友達等、さまざまな人間関係をテーマにしたエピソードが散りばめらています。

日本という国への不満、政治への不満、将来への不安・・・
サラリーマン経営者を中心に深い会話がかわされていて、いろいろ考えながらも 、肩肘をはらず、すんなりと読めました。

中高年には特に響く内容で、 人生に想いを馳せるのではないでしょうか。

映画にもなりましたが、私は本の方がお勧めです。

<内容>

遠間憲太郎は長年連れ添った妻とも離婚し、五十歳になりさらに満たされぬ人生への思いを募らせていた。富樫重蔵は大不況に悪戦苦闘する経営者だが、愛人に灯油を浴びせられるという事件を発端に、それを助けた憲太郎と親友の契りを結ぶ。真摯に生きてきたつもりのふたりだが……。人間の使命とは? 答えを求めるふたりが始めた鮮やかな大冒険。  

幸福論 (水木しげる)

水木サンの幸福論 (角川文庫) [ 水木しげる ]

価格:648円
(2019/8/28 14:32時点)

水木サンの自伝と幸福論。
つらいことも含め様々なエピソードをポジティブにユーモアを忘れずにまとめた「私の履歴書」がとても面白く、ステキです。

壮絶な時代を乗り越えた水木サンの人生に裏打ちされた七カ条は、時代に流されずに生きるための大事な杭であります。

こんな生き方もあると知ることは、ついつい凝り固まりがちな私たちの思考や心を柔らかくしてくれる気がします。

この本に出会えたことが幸福だと思える一冊です。

<内容>

「なまけ者になりなさい――」。独特の言動で、出会う人を幸せな気分にさせる水木サンが幸福に生きるために実践している7か条や、兄弟との鼎談など、盛りだくさんの内容で水木しげるのすべてがわかる。水木サンの幸福人生の秘密が集約されたファン必携の一冊!

火車 (宮部みゆき)

火車 (新潮文庫) [ 宮部みゆき ]

価格:1,069円
(2019/8/28 14:33時点)

読み進めるごとに真実に近づいていき、最後の2、3ページはドキドキ震え、 最後の一行までゾクッとします。

真相を突き止めて行く中で、現社会が抱える闇と必死で生きようとする主人公の女性を想像せずにはいられません。

両親も夫も財力も法も守ってくれない 。生きていくためには、すべての痕跡を消して全てを捨てるしかない。

主人公が追いつめられ孤独の中で、自分より負けている仲間を探す心理。
自分の親を「どうか死んでいてくれ」、と垣間見せる狂気の沙汰。

描写もよく、登場人物それぞれが発する台詞が胸に刺さるものが多かった。

<内容>

カード破産の凄惨な現実【現代ミステリーの金字塔TOP3】

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

真昼の悪魔 (遠藤周作)

真昼の悪魔改版 (新潮文庫) [ 遠藤周作 ]

価格:594円
(2019/8/28 14:34時点)

他者への同情心をまったく持たない乾いた心の持ち主である女医。
彼女がひそかに巻き起こす病院内での奇怪な事件。
非情な実験台とされる患者。
近づいてきては逆に残酷に弄ばれる男たち。
そしてその恐ろしさを説く神父。

悪魔は誰の中にもいる。ただその悪魔の顔を覗かせるかそうでないかの違いなだけ。

無感動な心、罪をおかしても後悔しない干からびた心を持つ人に悪魔はつけ込む。

余韻を残す終わり方も良く、重いテーマのようで割とサラッと読めます。

<内容>

患者の謎の失踪、寝たきり老人への劇薬入り点滴……大学生・難波が入院した関東女子医大附属病院では、奇怪な事件が続発した。背後には、無邪気な微笑の裏で陰湿な悪を求める女医の黒い影があった。めだたぬ埃のように忍び込んだ“悪魔”に憑かれ、どんな罪を犯しても痛みを覚えぬ虚ろな心を持ち、背徳的な恋愛に身を委ねる美貌の女――現代人の内面の深い闇を描く医療ミステリー。

ロビンソン・クルーソー 
ダニエル・デフォー

ロビンソン・クルーソー (集英社文庫) [ ダニエル・デフォー ]

価格:885円
(2019/8/28 14:38時点)

300年前に出版された作品ですが、今でもとにかく面白い名作です。

両親の教えを拒絶し、イギリスの船に乗り込み遭難し、何もない絶海の孤島で一人で狩猟を始めながら、農作物を育て家畜を飼い、異国人と戦いながら生きていくサバイバル小説。

無人島で自分の知恵と勇気だけで生活していき、精神的にも強くなっていく描写には、読み始めたら止まらずワクワク・ドキドキ。

生きるとはどういうことなのか。平易な言葉で表されています 。
子供騙しではなく、大人も楽しめること間違いなしです!

<内容>

放浪癖に取りつかれ家を飛び出したヨーク生まれの船乗りロビンソン・クルーソー。しかし暴風雨に遭って船は難破。ただひとり無人島へ泳ぎついたクルーソーは工夫をこらしてサバイバル生活を始める。植民地政策華やかな時代の英国が夢みた、スリルと異国への憧れあふれる冒険物語。

みんないってしまう (山本文緒)

みんないってしまう【電子書籍】[ 山本 文緒 ]

価格:454円
(2019/8/28 14:39時点)

飾らない本音が書いてあり、人ってみんな同じなんだって感じさせます。

ほんの少しずつ、さらけ出してしまった本音は、ことごとく幻滅の方向に人間関係を悪化させて行き、別れと出会いを繰り返す。

時が経つにつれ出会いは減り別れは増えていく。
なにかが折れたように関係がゆっくり終わっていく。
無理に繋ぎとめるのは躊躇する・・・

誰と付き合ったって、同じようなもの 。
今持っているもの、どれも手放したくない、無くしたくない。大切にしたい。

そんな風に思う、ちょっと切ないけど凝縮された短編集です。

<内容>

同居していた恋人が出て行った。出て行けと言ったのは私だ。あんなに泣いた晩はない。(「裸にネルのシャツ」)母ちゃん、脳卒中で死んだんだって? 自殺が趣味みたいな人だったのに(「表面張力」)会うのも会わないのも、決定権はいつも相手にある。(「片恋症候群」)永久に続くかと思ったものは、みんな過去になった。物事はどんどん流れていく――。数々の喪失を越え、人が本当の自分と出会う瞬間をすくいとった、珠玉の短篇集!

恋する伊勢物語 ( 俵万智

恋する伊勢物語 (ちくま文庫) [ 俵万智 ]

価格:583円
(2019/8/28 14:39時点)

俵万智さん流に紐解いて『伊勢物語』の恋愛観を凝縮したエッセイ。

この本を読めば絶対伊勢物語が好きになる!それくらい俵万智さんの解説は分かりやすい。

和歌は、人によって受け止め方が変わるような、あいまいさを含んだ表現を上手く使った技巧が使われており、
昔から続いてきた日本らしい良い文化なのだとしみじみ感じます。

昔の人々の鋭くて豊かな感覚、今にも通じるような色恋沙汰を詠んだ和歌の数々を存分に味わえます。

<内容>

平安貴族のプレイボーイは、ウルトラ不倫あり、結婚モラトリアムあり、ナンパあり、有名なゴシップあり、告白できなかった恋あり、妻公認の浮気あり、自然消滅あり(もう何でもあり)。恋愛のパターンは今も昔も変わらない。伊勢物語を現代語訳した著者が、脱線アリ体験談アリ個人的恋愛論アリでその面白さを伝える、ロマクチックでユーモラスなエッセイ

深い河 (遠藤周作)

深い河(ディープ・リバー) (講談社文庫) [ 遠藤周作 ]

価格:658円
(2019/8/28 14:40時点)

過ちを背負って生きる者、人生の意味を求める者、何かを探し求めてインドへ向かう人々が描かれています。

そんな彼らの意思は、なぜ人が宗教を心の拠り所とするのか、
ということに重なる。

人間には何か絶対的な存在が必要なのかもしれない。
心を満たし、赦され、約束してくれる圧倒的な何か。
神であり自然であり母であり、全てを呑み込み清めてくれるガンジスのような。

生きること、宗教とは何か、私には分らないところも多いけど、
大津の生き方を通して神というものが、どういった存在なのかを感じ取ることができます。

<内容>

愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。純文書下ろし長篇待望の文庫化、毎日芸術賞受賞作。

砂の器 (松本清張)

砂の器(上)【電子書籍】[ 松本清張 ]

価格:680円
(2019/8/28 14:42時点)

砂の器(下)【電子書籍】[ 松本清張 ]

価格:724円
(2019/8/28 14:42時点)

犯罪の影に居たたまれない思いや社会悪があり、犯罪その物よりその怒りと悲しみを現した作品です。

昭和48年の作品で、色んなところに時代を感じますが、それでも読みやすく面白い。

不運な境遇から脱却しようともがき、虚構を作り上げて必死の思いでやっと成功をつかみかけている人間が、突如現われた“過去”を葬るために殺人を犯してしまう。

自分が悪いわけではないのに、過去をひた隠しにしなければならない彼の悲しさ。

刑事が 犯人を追い詰めていく様は執念で、わずかな手がかりを元に日本列島を北へ南へ移動して回る旅が細かく描写されていて面白い!

<内容>

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。映画でもドラマでも大ヒットした社会派ミステリー。

紀ノ川 (有吉佐和子)

紀ノ川(新潮文庫)【電子書籍】[ 有吉佐和子 ]

価格:637円
(2019/8/28 14:43時点)

紀州の真谷家に嫁いだ花、その娘文緒、そして文緒の娘華子。
明治、大正、昭和という時代を彼女達の視点から描いた長編小説。

「家」「家系」が人の人生の中心にあった時代。

注目する所はヒロイン「花」が、持ち前の器量と才覚で父権的「家」制度の権力を掌握して行く姿。

時代に翻弄されながらも自分の立ち位置を忘れない「花」の生き様に胸を打たれます。

古き女性像を正当なものとして信じ切り、枠から飛び出そうとする娘にもそれを強いますが、逆の人生を歩もうとする娘。

行く末が見えるから、一番華やかだった時代が余計に際立ち、胸がギュッと締め付けられます。

<内容>

小さな川の流れを呑みこんでしだいに大きくなっていく紀ノ川のように、男のいのちを吸収しながらたくましく生きる女たち。――家霊的で絶対の存在である祖母・花。男のような侠気があり、独立自尊の気持の強い母・文緒。そして、大学を卒業して出版社に就職した戦後世代の娘・華子。それぞれの世代の落差があるからこそエネルギーを内包しながら流れていく。紀州和歌山の素封家を舞台に、明治・大正・昭和三代の女たちの系譜をたどった年代記的長編。

春の雪 (三島由紀夫)

春の雪/三島由紀夫【合計3000円以上で送料無料】

価格:766円
(2019/8/28 14:45時点)

若い主人公が、 彼らの自尊心と嫉妬の交錯から生まれた禁忌の愛が凄絶に描かれています。

強がり・意地・プライド、自分たちの美しさを守る行為が結果として悲しい悲劇を呼び起こし、燃え上がる想い。

初めての恋に溺れ、盲目的に突き進んで行く様が、美しい表現で描かれています。

”いつかは会うことすらできなくなる”境遇における美。
そして”既に会えなくなっているのにも関わらず命を懸けて会いにいく”という美。

ラストは、敗北の美。

屈折した美しい作品です。

 <内容>

維新の功臣を祖父にもつ侯爵家の若き嫡子松枝清顕と、伯爵家の美貌の令嬢綾倉聡子のついに結ばれることのない恋。矜り高い青年が、〈禁じられた恋〉に生命を賭して求めたものは何であったか?――大正初期の貴族社会を舞台に、破滅へと運命づけられた悲劇的な愛を優雅絢爛たる筆に描く

朱夏の女たち (五木寛之)

朱夏の女たち 上下巻セット 〔単行本〕 著:五木 寛之

価格:320円
(2019/8/28 14:46時点)

古代の中国人は、人生を<青春><朱夏><白秋><玄冬>四つの季節にたとえたという。

その<朱夏>にいる3人の女が求める真実の生きかたとは?

人生の輝かしい季節〈朱夏〉を生きる大人の女たちを、3人の全く違うキャラクターがうまく溶け合うことで面白く描かれています。

自分の人生は、自分の足で、それぞれの道を歩いてゆくべき。
根底に流れているのは自分探しの旅だと思います。

<内容>

速記事務所で働く七重は、流れゆく時間に息苦しさを覚え、ひそかに〈自らの言葉をもつ〉ための創作への野心をいだく。アメリカ留学を途中で投げ出した樹理は、外国の男たちとの遍歴を通じて女としての自己の確立をめざす。歯科医師の夫の愛人問題でそれまで気づかなかった自分を発見した朋子は、若い外車のセールスマンとの火遊びの中で男のエゴに復讐しようとする。10年前、インドで出会った3人の朱夏の女たちが求めようとする真実の生きかたとは。熱くゆれうごく女たちの愛と自立への季節を描く待望の最新長編。

坊ちゃん (夏目漱石)

坊ちゃん、こころ、草枕、三四郎、それから、吾輩は猫である、夢十夜夏目漱石 傑作集【電子書籍】[ 夏目 漱石 ]

価格:128円
(2019/8/28 14:49時点)

ストーリー展開のテンポがよくて、 主人公の辛口がおかしくユーモアに溢れています。

魅力は何と言っても無鉄砲で純朴な性格の坊ちゃん。

あまり褒められたものではない事もしていますが、一本芯が通っており、一見無鉄砲な行動でも痛快に感じられます。

自分を大事にしてくれる人に対する思いやり、不道徳・不正をはたらく人に対する憤慨、人に対する評価の変化。

世の中にはいつの時代にもいろんな人がいるということも思わせます。

<内容>

松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年“坊っちゃん”が、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。主人公の反俗精神に貫かれた奔放な行動は、滑稽と人情の巧みな交錯となって、漱石の作品中最も広く愛読されている。

波の塔 (松本清張)

波の塔(上) 【電子書籍】[ 松本清張 ]

価格:580円
(2019/8/28 14:50時点)

波の塔(下) 【電子書籍】[ 松本清張 ]

価格:580円
(2019/8/28 14:51時点)

汚職事件を担当する検事が容疑者の妻と不倫関係になるというサスペンスメロドラマ。

恋愛にここまで重きを置く清張作品は少ないのでは。

松本清張の作品の中ではあまり高く評価されないようですが、私は大好きな一冊です。

不倫は決してすすめられたものではないけど、抑圧されている男女というシチュエーションだからこそ成立する美しい恋愛 。

これこそ、本だからこそ酔いしれる世界ではないでしょうか。

検事と容疑者の愛人という関係性のときの、お互いの振る舞い方の差異が面白い。

昭和時代の女性のうちに秘めた激しい恋心がよくわかり、
切ない思いと、時代の女性の観念が如実に描かれています。

<内容>

司法修正の小野木喬夫は、観劇中に隣席の女性が気分を悪くしているのに気づき、医務室へ連れて行く。周囲にその女性の同伴者と思われているうちに、小野木は彼女をタクシーで送ることになり、そのまま縁が切れるのを惜しむ気持ちになる。一週間ほど経ち、小野木のもとに、名刺を渡した彼女-結城頼子から電話が来て、夕食の誘いを受ける。検事になった小野木は、その後も自分を誘ってくれた結城頼子を愛するようになるが、彼女は自分の住所もはっきり答えず、秘密めいたところがあった。気持ちを確かめようとする二人の運命は…。

ブルーもしくはブルー (山本文緒)

ブルーもしくはブルー【電子書籍】[ 山本 文緒 ]

価格:497円
(2019/8/28 16:22時点)

自分の生活に満足できない思いが生んでしまった、ドッペルゲンガーの話。

あの日あの時、もう一つの道を選択していたら、今頃自分はどんな人生を歩んでいただろう・・・

誰しもそういった想像をすることはあると思う。

隣の芝生は青く見える、無い物ねだり。そういう言葉がピッタリなストーリー。

スリリングでテンポ良く、 違う人生をやってみて、そこで初めて今までの良さや幸せに気付かせます。

<内容>

広告代理店勤務のスマートな男と結婚し、東京で暮らす佐々木蒼子。六回目の結婚記念日は年下の恋人と旅行中……そんな蒼子が自分そっくりの〈蒼子B〉と出くわした。彼女は過去の記憶をすっかり共有し、昔の恋人河見と結婚して、真面目な主婦生活を送っていた。全く性格の違う蒼子Aと蒼子B。ある日、二人は入れ替わることを決意した! 誰もが夢見る〈もうひとつの人生〉の苦悩と歓びを描いた切なくいとおしい恋愛ファンタジー。万華鏡のように美しい小説。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド (村上春樹)

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」文庫本 上下巻 村上春樹 新潮文庫【中古】

価格:540円
(2019/8/28 14:55時点)

「世界の終わり」と、「ハードボイルド・ワンダーランド」の2つの世界観が同時に進んでいきます。

外界との接触がまるでない完結された街「世界の終り」。

誰もが一度は憧れる完璧な理想の世界がそこには表現されています。

一度読み始めると本当に自分が別世界に飛ばされたかのような不思議な感覚がクセになります。

村上春樹さんワールドだというのが一番の感想なのですが、ハルキストがたくさんいらっしゃる理由がわかるような気がします。

<内容>

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす(僕)の物語、【世界の終り】。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた(私)が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する ハードボイルド・ワンダーランド。
静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす不思議の国。

24人のビリー・ミリガン 
( ダニエル・キイス )

【中古】 24人のビリー・ミリガン 上 / ダニエル キイス / 早川書房 [新書]【メール便送料無料】【あす楽対応】

価格:263円
(2019/8/28 14:57時点)

【中古】 24人のビリー・ミリガン 下 / ダニエル キイス / 早川書房 [新書]【メール便送料無料】【あす楽対応】

価格:287円
(2019/8/28 14:58時点)

親の生き方、愛し方が、どれだけ子どもの人生に影響を与えるのか、
その責任とともに改めて考えさせられる作品です。

現実にしてはあまりに常軌を逸している。かといって、物語にしてはあまりに生々しすぎる。

知能、年齢、国籍、性向、性別の違う24の人格を生み出したのはたった一つの脳みそだという驚嘆。


「ウィリアム・スタンレー・ミリガン」が、24人の人格を分担せねば生き得なかったということに対する哀しさ。

だからと言って、犯罪を犯したことは罪で、被害にあった人たちは、どこにぶつけたらいいのか、、、

<内容>

1977年、アメリカ、オハイオ州で、連続強姦事件の容疑者としてビリー・ミリガンという青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。実は彼の内部には、ビリー本人を含め、何と24もの人格が存在していたのだ。性格だけでなく、知能、年齢、国籍、性別さえ異なると称するこれらの人格たち。彼らはなぜ生まれたのか。一貫した意識を奪われ、何度も自殺を試みるほど精神的に追いつめられたビリーは、どのように混乱をのりこえていくのか。そして裁判のゆくえは…。多重人格という驚異の世界を描いた傑作ノンフィクション。

赤い指 (東野圭吾)

赤い指 (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]

価格:604円
(2019/8/28 14:58時点)

母の我が子への深い思いが、なぜ人の道を外れる方向へ進ませたのか?
家族とは、親子とは、、、

血の繋がった親子でさえ本当の心は分かり得ないのに、夫婦なんて努力なしではすれ違う。

それぞれの立場を理解して歩み寄るって、簡単なことではないのですね。

ミステリーでもあるけど、家族のかたちを問うヒューマンドラマ

<内容>

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

息の発見 (五木寛之)

息の発見【電子書籍】[ 五木 寛之 ]

価格:540円
(2019/8/28 14:59時点)

呼吸法に関心があり、五木寛之と玄侑宗久の対談ということで読みました。

玄侑氏は医学的な観点からも呼吸を勉強されているようで、普段なかなか聞けない話もあり有益です。

「赤ちゃんの第一呼吸と死ぬ時の最後の呼吸は、吸うのか吐くのか」
など、自分では考えもしなかった話が面白く、 滋養強壮剤みたいな本です。

<内容>

長生きとは、長息である。生命活動の大もとである呼吸をコントロールし、心と身体を活性化させる方法とは?ブッダが教え、禅が発展させてきたノウハウを、仏教を深く知る作家と僧侶の対話から浮き彫りにし、健康な人生を送るためのヒントを探る。

番外編

漫画なのですが、ぜひ一度読んで欲しい本をご紹介します。

総員玉砕せよ!  (水木しげる)

総員玉砕せよ! (講談社文庫) [ 水木しげる ]

価格:745円
(2019/8/29 13:33時点)

軍隊生活の日常が延々と描かれ、
「笑い」・「いじめ」・「しごき」・「息抜き」
がおもしろく描かれています。 

戦わなくても、他の死因でどんどん死んで行く。
一体何の為に死ぬのか?
その意味さえ分からず、死への一本道しか用意されていない。

「戦争」という「非日常」が「日常」になるということ、 改めて戦争は何も生み出さないことが分かります。

是非読んでみてください。
良い意味でのんびりとした作者の人柄に救われ読みやすいです。

あまたの「戦争論」や「反戦論」よりも、共感を得られると思います。

<内容>

昭和20年3月3日、南太平洋・ニューブリテン島のバイエンを死守する、日本軍将兵に残された道は何か。アメリカ軍の上陸を迎えて、500人の運命は玉砕しかないのか。聖ジョージ岬の悲劇を、自らの戦争体験に重ねて活写する。戦争の無意味さ、悲惨さを迫真のタッチで、生々しく訴える感動の長篇コミック。

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