お酢は 健康にも良いと言われ、いわしやさばなど、油の多い魚の調理や、魚の臭み消しとしても重宝します。
そんなお酢の種類や、特徴、簡単で美味しい使い方を知って、お酢のパワーを取り入れましょう。
Contents
お酢の種類と特徴
お酢には、色々な種類があります。
お酢の酸味がうま味にもなるので、調味料として使う手はないです。
◆穀物酢
<原料>
米・小麦・トウモロコシなど様々な穀物を合わせて作られたもの。
<特徴>
酸味が強く感じられ、さっぱりした味
<合う料理>
酢豚・餃子・からあげ など (中華料理など味が濃いもの)
◆米酢
<原料>
精米した米だけを原料としたもの。
<特徴>
まろやかな、甘みのある香り
<合う料理>
酢飯・酢の物 など( 和食全般に向いている )
◆黒酢
<原料>
玄米や小麦、大麦を原料とする黒酢の場合は、1〜3年という長い熟成期間を経てつくられます。
<特徴>
豊かなコクや香り
<合う料理>
あんかけ焼きそば・野菜ジュース
◆リンゴ酢
<原料>
リンゴ果汁から作られたもの
<特徴>
りんごの甘い香りとさわやかな酸味が特徴の果実酢
<合う料理>
サラダ・炭酸ドリンク
◆白ワインビネガー
<原料>
ぶどう果汁に酵母を加えてアルコール発酵させた後、酢酸菌を添加して、3ヶ月程度発酵させたもの
<特徴>
フルーティーな味わいで、さっぱりクセのない味
<合う料理>
海鮮のカルパッチョ・肉や魚のソース・サラダ
◆バルサミコ酢
<原料>
ブドウの果実を圧搾し、果汁を煮詰め、木の樽に詰めて熟成させたもの。
<特徴>
芳醇な香りと濃厚な味
煮詰めると、濃縮した甘さが加わりソースに最適
<合う料理>
肉類のソース ・アイスクリームのソース・サラダ
「二杯酢」の美味しい作り方
NHKあさイチで話題になった『二杯酢の作り方』をご紹介します。
和食のプロ、野﨑洋光さんが考案された酸味がまろやかにできる作り方です。
お酢+醤油=1:1 (合計:30cc)
~作り方~
ラップをせずに、電子レンジ600W 20秒(60㏄を目安)加熱。
レンジで加熱することで、まろやかで旨味が増します。
※作り置きしておいて密閉容器などに入れておくと、冷蔵庫で2週間くらい保存できます。
~甘い方が好みの方~
二杯酢にみりんを足して、同じようにレンジで加熱して使うと良いです。
「二杯酢」の簡単美味しい使い方6選!
・冷や奴
・焼き魚
・冷やしうどん
・卵かけご飯(海苔とネギをのせて)
二杯酢のアレンジ方法
①中華風ドレッシング
・「二杯酢+ごま油」
②和え物
・「二杯酢+練りごま」
③イタリアンドレッシング
・「二杯酢+オリーブオイル」
④野菜のすりおろしを混ぜて冷しゃぶに
・「二杯酢+きゅうり」
・「二杯酢+玉ねぎ」
・「二杯酢+セロリ」
⑤ドリンクとして
・「二杯酢+豆乳or牛乳 」
⑥麺つゆの代わりに
・二杯酢+トマトジュース+水=1:5:1
トマトジュースにうま味成分がたっぷり入っているので、よく合います。
酸味が苦手な方には
<加減酢>
出汁+酢+醤油=7:1:1を軽く火にかける
飲みやすくなります。
冷蔵庫で2~3日保存可能
お酢の”5つ”の健康パワー
①内臓脂肪の減少
②高血圧の改善
③食欲増進
④疲労回復
⑤便秘解消
お酢を使ったおススメの料理”4選”
①じゃがいもシャキシャキ炒め
中華のシェフの五十嵐美幸さんが教えてくれる、酢を使うことでじゃがいもがしなしなにならずシャキシャキ食感で楽しめる炒め物です。
<材料>
・じゃがいも(メークイン)・・・2個
・人参・・・1/2
・鶏がらスープ・・・100ml
・酢・・・大さじ1
・塩・・・少々
~作り方~
①ジャガイモを細切りにして、水に軽くサッとくぐらせる
②人参も細切り
③フライパンにサラダ油をひいて、①と②のジャガイモと人参を炒める。
③油が全体に回ってきたら火が通る前 、お酢、鶏がらスープの素、塩を入れる
④水分がなくなるまで 2分半程度炒めて出来上がり
②レンコンの煮物
煮物を作る際、酢をプラスして作る
レンコンの煮物にも、お酢を加えることでシャキシャキの食感になります。
割合は、水 600mlに対して酢 大さじ1
③手羽元の煮込み
お酢をプラスして煮込むと、身からお肉がはがれやすくなり食べやすいです。
割合は、手羽元6本に対して酢 100㏄
④あさり
あさり煮る際、酢をプラスするとカルシウムが溶け出しやすくなり、カルシウムが2.3倍になります。
割合は、水400mlに対して酢 小さじ2
美味しい酢飯の作り方
2019年5月29日のNHKあさイチ「基本の調味料シリーズ」で放送された「失敗しない酢飯」の作り方をご紹介します。
<材料>
・米・・・3合
・酢・・・50ml
・砂糖・・・大さじ2(※)
・塩・・・小さじ1
※甘目が好みの方は、砂糖 大さじ3にして下さい
~作り方~
①米はかために炊く
(いつもより1割ほど水を少なめにして炊く)
②米が熱いうちに酢を入れる
(冷めると酢が米に入りにくくなります)
③米を切るようにしゃもじで混ぜる
④全体に酢が混ざったら、うちわで仰ぎながら冷ます。
<ポイント>
ご飯が冷めてから酢を足すと、ベチャベチャになります。
ご飯が熱いうちに混ぜてから、冷ますようにしましょう。
お酢の”3つ”の注意点
①お酢の酸で歯が削られる可能性もあるので、ドリンクとして引用する場合は、
牛乳やヨーグルトに混ぜて飲んだり、ストローで飲むなどなるべく直接歯に当たらないようにした方が良いです。
②一日に飲む量は、大さじ1程度にして毎日続けると効果的です。
一度にたくさんの量を飲むと、胃が荒れる可能性があるので注意が必要です。
③金属ボトルに酸性の飲み物を入れると、ボトル内が腐食(サビ)して金属中毒になってしまう場合があります 。
アルミや銅製の容器、ステンレスボトルに入れるのはやめましょう。
まとめ
お酢は冷暗所で常温保存が可能で、日持ちもします。
熱くなる季節には、炭酸や牛乳などで割って飲むのも手軽で美味しいです。
お料理に使うと、素材を生かしたり、味にメリハリが付き薄味の効果も期待できます。