大根の栄養を逃さない食べ方!正しい保存方法&おススメのレシピ

大根は冬が旬で、甘みが増して特においしくなるだけでなく、体にうれしい栄養もいっぱいです。

でも、調理の仕方によっては、せっかくの栄養素をムダにしてしまっていることも・・・

そんな大根にはどんな栄養が含まれているか、栄養を逃さない食べ方や正しい保存方法についてご紹介します。

簡単で美味しいレシピも書いてますので、是非参考にしてみてください。

大根の注目栄養成分

・ビタミンA
・ビタミンC
・食物繊維(リグニン)
・ジアスターゼ
・フラボノイド

消化酵素
 アミラーゼ・・・ 炭水化物や糖分を分解する酵素
 プロテアーゼ・・・ タンパク質を分解する酵素
 リパーゼ・・・ 脂肪を分解する酵素
 

大根がもたらす体に良い働き

大根の根の部分にはたくさんの消化酵素が含まれているため、食物の消化を助けるとともに腸の働きを整えてくれます。

食べ過ぎて胃のもたれを感じたときに、大根おろしを食べると、スッキリと楽になります。

二日酔いでスッキリしない時は、大根をすりおろして飲むとよいです。 胃の不快感が解消するとともに、ビタミンCが肝臓の働きを高めてくれます。

そして大根に含まれる酵素には、

焼き魚の焦げた部分に含まれる発ガン物質の解消
●刺身と一緒に食べることで、 生ものに対する高い解毒作用もある

ので、焼き魚やお刺身と一緒に大根を添えるのは昔から理にかなった食べ方をしていたのですね。

その他、大根は食べ方によっても栄養の取れ方が違ってきます。

大根の栄養を逃がさない食べ方

最強の食べ方は「大根おろし」

大根にはたくさんの消化酵素が含まれていますが、
酵素は熱に弱いので生食できる大根おろしは最高の調理法!

酵素類は50〜70℃で働きを失いますので、
熱を加えるなら弱火で10分程度が良い
です。

そして、
大根おろしにすることで新たに生まれる栄養素があります。
それは、辛味成分”イソチオシアネート

イソチオシアネートのすごい働き!

”イソチオシアネート”には体内の解毒酵素の働きを高めたり、抗酸化力を高める働きがあります。
主な働きは、

・がん予防
・殺菌作用があるので炎症を抑える
・代謝を高める

・活性酸素を抑える

代謝を高めるので、 美肌やダイエットはもちろん、病気や怪我にもなりにくく、なっても治りやすい体になります。

そして、活性酸素を抑える働きもあるのでアンチエイジング効果も期待できます。

大根は「皮も食べる」

大根に含まれる代表的な栄養素であるビタミンCと食物繊維は、皮に近い部分に多く含まれているので、皮を厚くむきすぎるのはもったいない!

ビタミンCは、 中心部より表面の皮のほうが約2倍も多く含んでいます。

そして、大根の皮には多くのビタミンP(毛細血管を強化してくれる効果)が含まれています。

厚くむいた場合は、皮をきんぴらにするなどして食べ切りましょう。

「煮汁ごと」食べる

加熱するとビタミンは、水溶性のため流れ出してしまいます。
ですので、お味噌汁の具にすると流れ出た栄養素も一緒に食べることが出来ます。

大根には熱に強い食物繊維が含まれているので、加熱しても食物繊維の量はそれほど変化はないです。

大根の葉っぱの栄養

大根の葉は捨てることを後悔するほど栄養が豊富です!

・カロテン
・カリウム
・カルシウム
・鉄分
・ビタミンC 

・ビタミンK
・葉酸

・食物繊維

ビタミンCやカリウムなど多くの成分が、根より葉に多く含まれています。

そして大根の葉は、胃腸の働きを整え、便秘解消・冷えや余分なものを排出して健康や美肌に効果があります。

カルシウムの量も豊富で、小松菜に匹敵するほど含まれています。

その他、「ホウレン草」と比べても。
ビタミンC は約5,5倍、鉄分は約1,5倍、カルシウムは約5.3倍も含んでいます。

大根の葉に含まれる栄養成分のほとんど(食物繊維・βーカロチン・ビタミンE・ビタミンKなど)は、
茹でてもそれほど減少しませんので、
炒めたりお味噌汁に入れたりして是非食べてください。

大根の正しい保存方法

<1本丸ごとの場合>

常温保存可能
冬場:1ヶ月程度
夏場:5日程度
( 夏場は常温より野菜室で保存するのがおすすめ)

①葉っぱがついている場合は、2センチほど残して切り落とす
②泥はつけたまま、新聞紙にくるむ
③風通しの良い涼しい場所に、立てて保存

<1/2などカットしてある場合>

野菜室で保存:10日程度

①大根全体をラップでしっかり包む
②冷蔵庫の「野菜室」で立てて保存

大根が食べられない状態は?

大根はどのような状態になったら食べられないのでしょうか?

・カビが生えている
・皮や表面に黒い斑点がある

・白い綿のようなものが付着している
ヌメリ、変色
・ブヨブヨしている

など、 こういう状態になったら、カビが生えている可能性がありますので食べない方が良いと思われます。

大根の簡単で美味しいレシピ

大根サラダ

ドレッシングは、いつも使っている市販のドレッシングをかけてもOK!
とっても簡単です。

<材料>

●大根・・・1/2本
●水菜・・・1/2束
●トマト・・・1個

ドレッシング用 調味料
☆醤油・・・大さじ2
☆ごま油・・・大さじ2
☆みりん・・・小さじ1
☆砂糖・・・小さじ2
☆お酢・・・大さじ1/2

~作り方~

① 大根は千切り、水菜は2㎝の長さ、トマトは食べやすい大きさに切る

②調味料(☆)を混ぜ合わせる

③①と②をよく混ぜて、出来上がり!

大根と人参のきんぴら

<材料>

●大根・・・1/4
●人参・・・1/3調味料A
●しょうゆ・・・大さじ1・みりん・・・大さじ1
●酒・・・大さじ1
●ごま油・・・大さじ1
●鷹の爪・・・少々
●白ごま・・・少々

~作り方~

①大根・にんじんは千切りにする

②フライパンにごま油を熱し、鷹の爪を加えて、強中火で大根・にんじんを炒める

③野菜に火が通ったら、調味料Aを加えて味を絡ませ、水分がなくなるまで炒める

④仕上げに白ごまをかけて出来上がり!

ゆず大根

<材料>

●大根・・・1/2本
●塩・・・小さじ1
●ゆず・・・1個

調味料
☆砂糖・・・大さじ4
☆酢・・・大さじ3
☆塩・・・小さじ1
☆鷹の爪輪切り・・・適量

~作り方~

① 大根はいちょう切りにする(切り口の丸いものを縦に十文字に切り、端から直角に一定の厚さで切る)

② ゆずの皮はせん切りにして種は除き、実は絞る

③調味料を混ぜ合わせておく

④ジップロックに①と②と③を入れ、袋の上から揉み合わせておく

⑤一晩冷蔵庫で保存して出来上がり!

豚バラときのこのみぞれ煮

<材料>

●豚バラ薄切り肉・・・500g
●白菜・・・1/8株
●しめじ・・・1パック
●まいたけ・・・1パック
●豆腐・・・1パック
●人参・・・1/3本
●水菜・・・1束
●大根おろし・・・1本分
●だし汁・・・500㏄

~作り方~

① 豚肉は長さを4等分に切る

②白菜はひと口大、きのこ類は小房に分け、にんじんは薄い輪切り、水菜は4cm長さに切り、豆腐は8等分に切る。

③ 鍋にだし汁を入れ火にかけ、煮立ったら、①、②の豚肉・白菜・きのこ類・にんじん・豆腐・水菜を加えて煮る。

④煮立ったら、大根おろしを汁ごと入れて、お好みでポン酢でお召し上がりください。

大根の葉とちりめんじゃこのふりかけ

<材料>

●大根の葉・・・1本
●白ごま・・・少々
●ちりめんじゃこ・・・大さじ3
●ごま油・・・大さじ1
●かつお節・・・25g調味料A
●ほんだし・・・小さじ1/2
●めんつゆ・・・大さじ2

~作り方~

①大根葉を水洗いし、1cmぐらいに切る

②フライパンにごま油をひき、大根の葉を炒める

③大根の葉がしんなりしたら、ちりめんを入れ炒める

④調味料Aを入れ、水分が無くなるまでしっかり炒める

⑤かつお節、ゴマを入れ出来あがり!

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