酵素の働きは、体内に取り込んだものを消化したり、それをエネルギーに変えたりという大きな役割を担っています。
酵素を不足させない為には、食べ方や調理方法が重要です。
そんな酵素の特徴や、不足させない方法、酵素を含む食べ物について、ご紹介します。
Contents
酵素とは
酵素とは、
生物の細胞の中で作られる、化学反応を促進する物質のことで、
蛋白(たんぱく)質性の物質です。
摂取した食べ物を消化・吸収・代謝したり、体内で起こるほとんどの化学反応には、酵素がなくてはなりません。
酵素は食物を消化分解するほか、呼吸、運動、思考、そして自然治癒力までも左右する、とても重要な働きを担っています 。
酵素の特徴
①酵素は熱に弱く約42~70℃で破壊されます。
②限られた環境条件(温度やphなどの環境) の下でしか働きません。
③すべての酵素がそれぞれ特有の役割を持っており、
1種類の酵素は1つの働きのみしか行わず、しかも目的の物質にだけ作用します。
酵素の種類
酵素は大きく分けて2 種類あります。
◆「潜在酵素」 ・・・人体でつくられている
◆ 「食物酵素」・・・ 外部から摂り入れる食物に含まれている
①潜在酵素
(人体で作られている酵素)
一生のうちに体内で作られる 酵素の量は決まっていて、無限で はありません。
そして、年齢を重ねるごとにその量は減少 します。
潜在酵素は
・「消化酵素」
・「代謝酵素」
の2つに分けられます。
◆代謝酵素
吸収された栄養を体の細胞に届けて新陳代謝をよくし、体の悪い部分に作用して、自然治癒力や免疫力を高める役割をしてくれます
◆消化酵素
食べた物の消化を助け、消化器内で分泌される酵素で食欲を増進します 。
食事をすると消化酵素が働き、その残った酵素で代謝酵素として「代謝」を起こさせます。
②食物酵素
(外部から摂り入れる食物に含まれている酵素)
生の果物や野菜そして発酵食品に含まれ、血液を循環させて消化を促進します。
食物酵素を取り入れることにより消化酵素を補うことができます。
酵素は「活性酸素」を分解する!健康と若さのカギ
老化の要因はさまざまにありますが、中でも最も大きな要因といわれているのが「活性酸素」です。
体を「サビ」つかせるものとして知られています。
この「活性酸素」をいかに抑え、除去できるかが私たちの健康と若さを左右するといえます。
そのひとつの有効な手段としてオススメなのが「酵素」を日々の生活に取り入れることです。
酵素によって体内の活性酸素を分解してくれます。
酵素が不足すると
酵素は人間の体にとって「ガソリン」のような存在です。
酵素が不足すると、疲れやすくなったり、体がむくんだり、風邪をひきやすくなったりします。
さらに、代謝機能を低下し、血液がドロドロになり、流れが悪くなり、体温が下がります。
体温が一度下がると、酵素の働きは50%も低下 するので、悪循環に陥ります。
酵素を不足させない”3つ”の方法
①暴飲暴食を控え、食べるものはよく噛かむこと
食べ過ぎ、飲み過ぎで体内での消化が忙しくなると、消化酵素が大量に使われ、その分代謝酵素が減ります。
②毎日の食生活から酵素を取ること
消化酵素はなるべく食べ物から補い、体内で作られる酵素はできるだけ代謝酵素として使うことで、自然治癒力などを高めます。
③消化酵素を補う食べ方をすること
食事をすると消化酵素を使って消化を行うので、酵素が減ります。
食前に食物酵素(生サラダなど)を取り入れることで、消化酵素を補います。
酵素が多く含まれる食品
<発酵食品>
味噌・納豆・漬物・ヨーグルト・チーズ など
<果物>
パーナップル・キウイ・りんご・いちじく・バナナ など
<野菜>
大根・キャベツ・アボカド・トマト・玉ねぎ・きゅうり・人参 など
<その他>
お酢・長いも・ショウガ など
「お酢の健康パワーと使い方のコツ」について詳しい記事はこちら⇒⇒⇒https://yuzu39.com/post-2389/
酵素を上手に取り入れる”5つ”の食べ方
①食事の最初に生野菜を取り入れる
最初に野菜を食べることで、酵素が消化を助けます
② 加熱処理をせず、生のまま食べる
③新鮮な野菜を選ぶ
④すりおろして食べる
すりおろすことで野菜や果物の細胞膜を破壊し、酵素の働きを2~3倍に活性化させます。
但し、時間の経過とともに酵素は減少しますので、すりおろしたら早めに食べるのが良いです。
⑤酵素の多い食材を組み合わせて食べる
生野菜のサラダに、お酢の入ったドレッシング をかけて食べるなど、酵素を取る量を増やせます。
まとめ
酵素を取るには、加熱せずに生のまま食べる必要がありますが、生ものばかり食べていては、他の栄養が偏ってしまいます。
ですので、酵素を含む生食6 0 % 、加熱調理した料理4 0 % が理想的な食事バランス だと言われています。
酵素の特徴を知って、上手に取り入れていきましょう。