海苔は栄養豊富で手軽に食べられるので、毎日取り入れたい食べ物です。
食物繊維やビタミン・ミネラル類も豊富で、たんぱく質は海苔2枚で、ゆでた大豆約15gに相当します。
そんな海苔の栄養や上手な取り入れ方を知って、 快適な毎日を送るための「元気の素」をもらいましょう。
海苔1枚の大きさ
<海苔1枚の大きさ>
大きさ:タテ21cm×ヨコ19cm
重さ:3g
カロリー: 6kcal
◆「8切」
海苔1枚の8分の1のサイズです。
一般的にスーパーで売られている食卓海苔は「8切」のサイズがほとんどです。
海苔1枚分を食べようとするなら、8枚食べればよいということです。
「大判」とはこのサイズの事を言います。
◆ 2切(半切)
海苔1枚を半分に切ったサイズです。
手巻き寿司用として使われます。
ちなみに、ミニ手巻きには「6切」のサイズも使われます。
海苔の栄養
①食物繊維
海苔の食物繊維は野菜に含まれる食物繊維と違い柔軟で、胃壁や腸壁を傷つけることなく穏やかな整腸作用を行ないます。
海苔1枚で、バナナ1本・トマト1個・レタス1/4個分相当の食物繊維が含まれています。
②ビタミンC
海苔に含まれるビタミンCは熱に強く、焼いても栄養素が壊れないすぐれモノです。
海苔5枚に、みかん1個に含まれるビタミンCの1.3倍を含みます。
③ビタミンA,B1,B2
海苔は多種類のビタミンが豊富です。
海苔2枚で1日に必要とされるビタミンAを摂取できるので、野菜嫌いなお子様にもお勧めです。
海苔約3枚で、豚肉肩ロース(約30g)にあたるビタミンB1、B2が含まれており、疲労回復効果があります。
④たんぱく質
大豆と同じ位多量にたんぱく質が含まれており、海苔のたんぱく質は栄養的に良質で消化が良いのも特徴です。
海苔1枚で、牛乳5分の1本分、卵は、 5分の1個分のたんぱく質を含んでいます。
⑤EPA
EPAは植物性食材にはほとんど含まれません。
ところが、珍しいことに海苔には、100g中に1.2gのEPAが含まれています
血栓症の予防に効果を発揮し、血圧や血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
⑥タウリン
タウリンは 疲労回復効果があります。
そして、血管を丈夫にし、心臓の毛細血管を増やす作用があり、心臓病のリスクを減らすことも分かってきています。
⑦葉酸
葉酸は、ほうれん草やアスパラガスなど緑黄色野菜に多く含まれていますが、茹でると葉酸が水に溶けだし、半分ほど減ってしまいます。
葉酸を最も多く含み効率よく食べれるのは、焼海苔です。
葉酸は、赤血球をつくるうえで重要な栄養素で、不足すると貧血を起こしやすくなります。
女性に多い貧血を予防するとともに、特に妊娠中や妊活中の女性にとって大切な栄養素です。
そして、葉酸は血管を老化させる「ホモシステイン」という物質を減らす働きがあるため。 血管をキレイに保ってくれる働きもあります。
⑧カルシウム
現代人に不足しがちなカルシウムやヨードなどのミネラルがたっぷり含まれているのも海苔の優れた点です。
たった海苔2枚で、牛乳約15cc、卵1/2個分のカルシウムが含まれています。
⑨鉄分
海苔約5枚で、牛乳(200cc)約8本分、卵1.7個分 に匹敵する鉄分が含まれています。
貧血気味の方には、お勧めの食材です。
海苔の種類
海苔にはいくつかの加工方法があり、加工方法の違いが海苔の種類の違いとも関係しています。
海苔の種類の代表的なものは以下の通りです。
◆<生海苔>
乾燥海苔や焼き海苔の原料となる生の状態の海苔
海苔の佃煮などの加工品を作る際にも使用されます。
◆<乾燥海苔>
生海苔を板状にすき乾燥させたもの。板海苔とも呼ばれている
乾燥海苔は使用前に自分で焼くことで、パリッとした質感と風味を与え美味しく食べることができます。
太巻きを作るのにも適した海苔です。
◆<焼き海苔>
乾燥海苔を焼き上げたもの
食べる前に焼く乾燥海苔と比べると風味はやや劣りますが、手軽に磯の香りと海苔の甘みは十分に楽しむことができます。
おにぎり、天ぷら、ラーメンのトッピングなど に適しています
◆<味付け海苔>
焼き海苔に砂糖、醤油などで味付けをしたもの
味付けがされているので食べやすいですが、湿気を吸いやすいのも特徴です。
白いご飯との相性もよく、毎日手軽に海苔を楽しめます。
◆<青のり>
原料となる海藻を乾燥させ、粉砕したもの
主張の強すぎないやわらかな磯の風味と鮮やかな色が特徴の青のりは、料理に少量加えることで豊かな味わいにしてくれます。
お好み焼き、ポテトチップスなどの菓子、磯部揚げなどに適しています。
海苔の簡単おいしい食べ方9選
①納豆とアボカドとキムチ巻き
とても美味しくお勧めの食べ方です!
②お好み焼き
青のりでも良いですが、味付けのりや揉みのりをかけても良いです。
③スライスチーズを巻く
④ わさび醤油
⑤ マヨネーズ
⑥卵焼きに海苔を巻く
⑦海苔スープ
湿気てしまった海苔を使うのにもおすすめ!
<材料>
・海苔
・鶏がらスープの素
・水・・・200cc
~作り方~
①水200ccを沸かす
②鶏がらスープの素と海苔をちぎってお椀に入れる
③①のお湯を②に注いで出来上がり
<アレンジ>
山芋や、ワカメ、とろろ昆布、梅干、ごまを入れても美味しいです。
⑧長芋と海苔
<材料>
・長芋
・のり
・ワサビ
・醤油
~作り方~
①長芋は短冊切にする
②ちぎった海苔と、わさび・醤油を①と混ぜて出来上がり
梅肉をのせても美味しいです!
⑨納豆と海苔のトースト
朝食やおやつにも手軽にできます。
<材料>
・食パン
・スライスチーズ
・納豆
・もみ海苔
・マヨネーズ
~作り方~
①食パンに、スライスチーズ⇒納豆⇒マヨネーズをのせて、トースターで焼く
②最後にもみ海苔をかけて出来上がり!
まとめ
海苔には、大切なうま味成分であるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の3種すべてのうまみ成分が含まれています。
海苔はうま味成分に特徴のあるとってもおいしい食品なのです。
そして、タンパク質や食物繊維、各種ビタミンやミネラルをまとめて摂取することができる有用な食品です。
そうすると、毎日たくさんの量の海苔を食べようと考えてしまいがちですが、一般的に適しているとされる一日の摂取量は海苔一枚程度です。