肌がカサカサになったり、白く粉を吹いたような状態になったりする乾燥肌。
特に秋から冬にかけて急激に低下するため、かゆくなったりカサカサしたりと悩まされる人も多いのでは?
「老化とは、乾燥への過程である」と言われているように、年齢とともに肌は乾燥しやすくなります。
そこで今回は自分でも簡単に出来る、乾燥肌を防ぐお風呂の入り方や、肌が潤う食べ物についてご紹介します。
Contents
乾燥肌とは
乾燥肌とは、
肌の水分・皮脂が不足して 、角質層が不均一でスカスカになっている状態です。
皮膚の一番外側には角質層があり、細菌や紫外線、摩擦などから肌を守ったり、体内から水分などが出て行くのを防いでくれます。
この角質層は 通常は20%前後の水分を含んでいます。
乾燥肌を放置しておくと
通常の肌よりもバリア機能が低下し、外部刺激に対して肌が無防備になることで、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
・少しの刺激でかゆみが出る
・皮膚の表面から細菌が侵入しやすく 、皮膚炎を引き起しやすくなる
・花粉やハウスダストなどのアレルギーに敏感に反応しやすくなる
・ 皮脂が詰まりやすい状態にあるので、ニキビの原因にも
・ 肌を守ろうとして角質が固くなり、シワができやすくなる
乾燥肌の”4つ”の原因
①外気の乾燥やエアコン
外の空気が乾燥していると肌も乾燥しやすくなります。
そして、エアコンも乾燥肌を招きやすくします。
加湿器を使ったり、濡らしたタオルをぶら下げておくだけでも効果的です。
②ストレスや疲労
ストレスや過労は、肌の血行不良を招き、ターンオーバーに影響を与え肌トラブルの原因に 。
十分な睡眠とストレスをためないように工夫しましょう。
※「良い睡眠」について詳しい記事はこちら⇒⇒⇒https://yuzu39.com/suimin/
※「不安やストレスの緩和にお勧めの呼吸法」について詳しい記事はこちら⇒⇒⇒https://yuzu39.com/meisou/
③食生活の偏り
食生活の偏りによって肌に必要な栄養が不足してしまいます。
※「健康的な食生活の基本」について詳しい記事はこちら⇒⇒⇒https://yuzu39.com/magowayasashii/
④間違った入浴法
体を洗ったり、湯船に浸かると、 肌の潤いを保つ成分が溶け出して、水分が蒸発しやすい状態になります。
入浴後すぐに肌の乾燥は始まります。
ですのでお風呂の入り方も重要です。
乾燥させない入浴の注意点
お風呂に入ることは肌にとって良い面もありますが、入り方によっては悪い面も出てきます。
入浴が肌に良い理由
●毛穴が開くので、こすらなくても汚れが落ちる
●血行が良くなるので 、老廃物の排出を促し、肌に必要な酸素や栄養素が行き渡りやすくなり美肌に
●自律神経が整うので、肌の荒れやくすみが改善
● 硬くなった角質がやわらかくなることにより、保湿成分が浸透しやすくなる
間違えた入浴法はデメリットに
●入浴時間と温度に注意
●水道水の塩素が肌に刺激になることも
乾燥させない入浴の”6つ”の注意点
①石鹸でゴシゴシ洗わない
毎日、石けんで全身をごしごし洗うのは、実は肌に良くありません。
皮脂腺が多い部分( 胸の上側、両わき、背中の上側など )には酸化した皮脂汚れが付きやすいので、毎日石けんで洗っても良いのですが、二の腕や脚などは乾燥を招くので一日おきに石鹸を使い洗うと良いです。
その際は、手のひらで優しく撫でる程度に洗いましょう。
②湯船に浸かったあと、体を洗う
体を洗った後はバリア機能が低下しています。その後に湯船につかると、細胞間脂質などが漏出して肌がカサカサになります。
湯船に浸かって、毛穴を開いてから軽く洗うようにしましょう。
③湯船に浸かるのは15分以内
長くお風呂に浸かりすぎると、 肌の潤いを保つ成分が 必要以上に溶け出して、水分がとても蒸発しやすくなります。
④湯船の温度 は40℃くらい
40℃前後ではややぬるく感じる方もいるかもしれませんが、熱い湯では、ヒスタミンというかゆみの原因物質ができたり、皮膚のバリア構造に変化をきたし、肌に悪い影響を与える可能性が出てきます。
⑤お風呂から出たらすぐに保湿
湿気がある浴室にいるうちに、手早く保湿効果のあるものを塗ると良いです。
水分量が減少し始める前の“入浴後3分以内”を目安に保湿ケアすることが重要!
濡れたままの体にベビーオイルを塗って、タオルで優しくふき取るのも良いです。
⑥入浴剤
水道水に含まれている塩素が肌を刺激することも。
塩素を除去するためには入浴剤が有効 。
入浴剤にはセラミド入りのものを選ぶと、背中など届きにくい部位や、赤ちゃんやお年寄りの保湿ケアも簡単にできるのでオススメです。
~塩風呂~
塩をひとつかみ分の量 ( 30~50g )入れると、お湯が柔らかくなり美肌効果が期待できると言われています。
塩の種類は、食卓塩・精製塩 ではなく、 天日塩と平釜塩 がミネラルが入っているのでお勧めです。
例えば、
・伯方の塩
・赤穂の天塩
など安価で良いです。
塩風呂を利用する際の注意点
①汗をかきやすくなるので、必ずお風呂につかる前後に水分補給をしておく
② 塩風呂からあがるときは、最後にシャワーで塩を洗い流しましょう
③傷口がある時は、しみるので止めておきましょう
肌が潤うおススメの食べ物”5選”
①納豆
納豆には肌に良い栄養素が3つ含まれています。
1、ポリグルタミン酸
あのネバネバ成分には、ヒアルロン酸の10倍もの保湿力があります。
化粧品やクリームで一時的に水分を与えるのとは違い、肌本来の力を高めてくれるので、乾燥肌を根本から改善することが出来ると言われています。
2、タンパク質
納豆には、健康な髪や肌をつくる原料となるタンパク質がたっぷり含まれています。
たんぱく質は、 肌の水分保持力 を上げます。
3、大豆イソフラボン
大豆イソフラボンはエストロゲンと同じように、肌の新陳代謝を良くして、コラーゲンやヒアルロン酸の分泌を促す効果があるので、肌のハリやツヤ、潤いを高めてくれるのです。
②アボカド
①脂質
アボカドは森のバターとも言われている通り、その20%は脂質で構成されています。
その脂質の大半が良質な脂として知られる不飽和脂肪酸で 、セラミド産生を助ける働きがあり、肌の潤いを保つ働きを担っている成分です。
②ビタミンE
アボカドに含まれるビタミンEには、肌の新陳代謝を正常に保ち、肌の潤いを保つ働きがあります。
③サーモン
①動物性タンパク質
動物性タンパク質に含まれるアミノ酸が豊富で若くてハリのある肌が作られます。
サーモンは一切れ約100gのうちタンパク質20g、オメガ脂肪酸を3.2g含む栄養価が高い食材です。
② アスタキサンチン
強い抗酸化力があるだけでなく、お肌の水分量を増やし、皮脂の減少を抑える働きが あります。
③ DHA/EPA
アレルギーを予防する働きもありますから、乾燥による痒みや湿疹が気になる方にもおすすめです 。
④卵
①動物性タンパク質
動物性タンパク質に含まれるアミノ酸が豊富で若くてハリのある肌が作られます。 卵は、必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質なたんぱく質の宝庫です。
②脂質
適量の植物油をとることも大切です。
脂質は身体の細胞膜や細胞間脂質、ホルモンなど多くの組織の材料になります。
③ビタミン類
お肌を正常に保つビタミンが豊富で、ビタミンC以外は全て含まれています。
タンパク質の吸収も高めてくれます。
⑤アーモンド
① オメガ3脂肪酸
細胞内の水分を保つ効果があります。また、細胞の再生を促進し、たるみやシワを目立たなくさせる効果も。
まさに、美容のためにピッタリの食材とも言えます。
②ビタミンE
皮膚の血行を良くし、 皮膚がやわらかくしっとりとします 。
まとめ
適切な入浴の仕方や、食事に気を付けて乾燥を防ぎましょう。
肌のうるおいに必要な栄養素は、たんぱく質やビタミン・ミネラル、オメガ3系脂肪酸などが重要です。
肌の調子を整える為には、腸内環境を良くすることも必要ですので食物繊維やバランスの良い食生活を心がけることも大切です。